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【Google広告のアカウント停止】注意点と対処法

Webマーケティングをする上で重要なのが「Google広告」です。比較的低予算で、Googleの検索結果やGoogleと提携しているWebサイトやブログなどに広告が掲載できるものです。利用している企業やマーケターも多い事でしょう。

しかし、「予想より効果が出ない」「急遽運営を止めることになった」など、諸々の事情により出稿しているGoogle広告を停止する場合もあります。また、Google側から強制的に停止にされるケースも含めて、アカウントの停止および再開方法を解説します。



Google広告停止に関する注意点



まずは、Google広告のアカウントを停止した場合の注意点を確認しておきましょう。

残高がある場合は払い戻しされる

前払いした費用がまだ残っている場合は、設定されている支払い方法に従って4週間以内に払い戻しが行われます。

費用が発生している場合は支払う必要あり

前払いではない場合、広告掲載期間中に費用が発生することがあります。その場合、アカウントを停止しても費用を支払う必要があるので注意しましょう。


Google広告利用停止の要件



それでは、Google広告を停止する方法を解説します。この方法では、Google広告のアカウント全体を一時停止することができます。

①Google広告アカウントにログイン
②右上にあるツールアイコンをクリック


③「設定」→「各種設定」をクリック


④「アカウントのステータス」をクリックして展開
⑤「利用停止」をクリック



利用停止後の処理



以上の操作でGoogle広告のアカウントを停止すると、以下のような処理が行われます。

まず、利用停止したアカウントが所有するすべてのリマーケティングリストが「クローズ」の設定になります。また、新規ユーザーのリスト追加が行われないようになります。

さらに1ヶ月後には、利用を停止したアカウントが所有していたすべてのリマーケティングリストの有効期限が1日間に変更され、翌日にはリストからすべてのユーザーが削除されます。

また、動的リマーケティングのパラメーターも削除されます。
くわえて、削除されたユーザーが他のアカウントと共有されていた場合、共有先のアカウントでも使用することはできなくなります。

広告を停止することで、それ以降は広告費が発生しませんが、広告期間中に獲得したリマーケティングリストが削除されてしまう点には要注意です。


利用停止したGoogle広告アカウントを再開する



Google広告のアカウントは、停止後にも再開させる事ができます。再開に際して費用はかかりません。停止後、再度Google広告を再開したい場合、以下の手順で行います。

①Google広告アカウントにログイン
②右上にある「ツールアイコン」をクリック
③「設定」→「各種設定」をクリック
④「アカウントのステータス」をクリックして展開
⑤「アカウントの有効化」をクリック


操作後にアカウントのステータスが「有効」になっていれば、Google広告を再開することができます。

なおアカウント再開後は、利用停止した時点で有効となっていた広告やキャンペーンは自動的に掲載が再開されます。一方、アカウント停止前に一時停止していたキャンペーンは、再度有効にするまでは掲載されません。



一部の広告だけを停止したい場合



Google広告を停止するとアカウント全体の広告が停止されることになります。一部の広告だけを停止したい場合は、広告ごとに一時停止するのが便利です。



ひとつの広告を停止する場合

複数掲載している広告のうち、ひとつだけを停止したい場合は次の方法で行います。

①Google広告アカウントにログイン
②ページメニューから「広告と広告表示オプション」をクリック
③一時停止する広告の横にある緑色の点をクリック
④広告を一時停止する場合は「一時停止」を選択
※再開する場合は「有効」を選択する




複数の広告を停止する場合

掲載している広告のうち、複数の広告を停止する場合は一括選択で行う事ができる。

①Google広告アカウントにログイン
②ページメニューから「広告と広告表示オプション」をクリック
③一時停止する広告のチェックボックスをすべてオンにする


④表の上部にある「編集」をクリック
⑤広告を一時停止する場合は「一時停止」を選択
※一時停止中の広告を再開したい場合は「有効

なお、「広告と広告表示オプション」からは、複数広告の削除や修正なども行うことができます。



Google広告のアカウントが強制停止された。何が原因?



Google広告を運用しているときに、突然Google側からアカウントを強制的に停止されてしまうことがあります。ここでは強制停止になるとどのような状態になるのか、そして強制停止になってしまう理由について解説します。

強制停止されるとどうなる?


アカウント停止されると、アカウントページ内に通知が表示されるほか、メールでも強制停止の通知が送信されます。

強制停止されたアカウントでは広告掲載が停止され、新規コンテンツの作成が不可能となります。ただし、強制停止中でもアカウントに関連するすべてのレポートへのアクセスは可能となります。

また、強制停止されたアカウントと同じメールアドレスや支払い方法を使用している関連アカウントや同じクライアントセンター(MCC)アカウントにリンクされているアカウント、強制停止中のアカウントにリンクされているMerchant Centerアカウントが強制停止される可能性もあります。

なお、新規アカウントを作成しても強制停止される可能性もあります。


なんで強制停止されたんだろう?


Google広告アカウントが強制停止されてしまうのは、それなりの理由があります。強制停止の理由のほとんどは、Google広告のポリシーに違反しているためです。

広告掲載のポリシーは大きく分けると以下の4つに分類されます。

●禁止コンテンツ
Googleネットワークで宣伝する事が禁止されているコンテンツを掲載している。偽造品、危険な商品やサービス、不正行為を助長する商品・サービス、不適切なコンテンツなど。

●禁止されている手法
広告ネットワークの不正利用、不正なユーザーデータの収集および使用、支払い情報や商品情報などを明確に表示しない不実表示など。

●制限付きのコンテンツ機能
Googleが不適正と認めたコンテンツ。アダルトコンテンツ、特定の種類のアルコール関連商品、著作権で保護されたコンテンツの不正利用。特定のギャンブル・ゲーム、ヘルスケア・医薬品、政治関連のコンテンツ、金融サービスなど。

●編集技術と技術要件
Googleが定めた編集基準および技術要件を満たしていないコンテンツ。あいまいな表現を使う、広告リンク先が表示と異なる、機能していないサイトへリンクされているなど。

以上のポリシーが守られていない場合、強制停止される可能性が高くなります。強制停止される前に、作成しているコンテンツを一度見直して見るといいでしょう。

そのほか、支払いが滞っている場合や不正アクセスが検出された場合にも強制停止されるケースがあります。


強制停止を解除するには?


Google広告アカウントが強制停止された場合の対処方法は以下のようになります。

原因を特定
まずは、なんで強制停止になったのか原因を特定します。支払いがされていない場合は支払いをすぐにすればすぐにアカウントが再開されることがほとんどです。しかし、ポリシー違反のコンテンツによる強制停止の場合は、まずはコンテンツの何が違反しているのかを見極めましょう。

ポリシー違反箇所を修正
違反箇所がわかったら、その部分を修正します。1ヶ所とは限らないので、コンテンツ全体の見直しも行うといいでしょう。なお、どの部分が違反なのかが不明の場合は、Googleのサポート窓口から確認をすることができます。

再審査を申請する
違反箇所の修正を終えたら、再審査の申請を行います。再審査は不承認または制限付きの広告にカーソルを合わせると表示される「再審査請求」のリンクから行えます。

以上を行い、再審査が認可されればアカウントが再度利用できるようになります。


状況に応じてアカウント停止方法を選ぼう



Google広告アカウント全体を停止したいのか、一部の広告だけを停止したいのかによってアカウントの停止方法が異なります。状況に合わせて適切な方法で停止しましょう。

また、強制停止になってしまったら、まずは原因究明から行いましょう。広告停止期間を短くするためにも、あわてずにコンテンツを見直して徹底的に修正することが重要です。



最後に



強制停止の原因が分からない場合など、Google広告についてお困りのことがありましたら、弊社のホームページまたはTwitterにご連絡いただければ、お力になりますのでお気軽にご連絡ください。