YouTubeは全世界で最も親しまれている動画共有サービスです。試聴はもちろん、最近ではYouTuberといった仕事もあるくらいの盛り上がりを見せています。
最近では企業の広告をYouTubeに配信するケースも増えており、広告媒体としての側面も強くなってきています。
YouTubeの広告では、特にそのターゲティングが重要になってきます。ターゲティング次第で大きく広告の認知度をあげたり、反対になかなか思うような結果が出なかったりといったことも考えられます。
そこで今回は、YouTube広告のターゲティングについて詳しく解説していきます。
YouTube広告の特徴
YouTubeの動画広告は、Google広告を通じてYouTube上に掲載されます。その広告掲載の範囲は非常に広く、70を超える国60以上の言語によって世界で10億を超えるユーザーの目に触れることも可能です。このことから、YouTube広告は日本における最大級の幅広さを保つ動画広告と言えるでしょう。
YouTube広告でターゲティングできる項目
YouTube広告でのターゲティングは、大きく分けてオーディエンス・ターゲティングとコンテンツ・ターゲティングがあります。
それぞれ異なる視点でのターゲティングとなっているので、自身のターゲティング戦略にあわせて使いわけましょう。
ひとつずつ解説していきます。
オーディエンス・ターゲティング
オーディエンスはユーザーの興味や関心と属性を推定したグループです。
つまり、ユーザー自体にターゲティングをするものであり、以下のような種類があります。
・ユーザー属性グループ
・新しいユーザー属性
・興味関心
・アフィニティカテゴリ
・カスタム・アフィニティ・カテゴリ
・ライフイベント
・購買意欲の強いオーディエンス
・カスタムインテントオーディエンス
・動画リマーケティング
下記で解説していきます。
●ユーザー属性グループ
ユーザー属性グループは、ユーザー層の年齢や性別・世帯年収・子供の有無を指定し、広告を表示します。これにより、かなり絞り込んだ該当するユーザーが求めている広告が提供できます。
●新しいユーザー属性
新しいユーザー属性は、ユーザー属性グループよりも、もう少し幅広いもの。
住宅所有者や最近子供が生まれたユーザーなど、共通の特徴ピックアップしていくものです。
●興味、関心
興味、関心は、表示カテゴリーからトピックを選択し、それに関心があるユーザーをターゲット設定できます。さらに、ターゲット設定したユーザーが別のトピックに関連するページアクセスをしていても、選択したトピックの広告の表示が可能になっています。
●アフィニティカテゴリ
アフィニティカテゴリは関連トピックに対して既に強い関心を持っているユーザーに広告を表示するものです。もともと強い関心がユーザーにあることから、ブランドの認知力の向上や購入を促すことも可能です。
●カスタム・アフィニティ・カテゴリ
カスタム・アフィニティ・カテゴリはブランドに合わせたターゲティングを行います。そのターゲティングはかなりピンポイントなものです。サッカーのスパイクを販売している企業であれば、ターゲティングを「スポーツファン」とした幅広いものではなく「サッカーを実際にやっている人」に向けた広告表示が行えます。
●ライフイベント
ライフイベントは、生の節目に焦点を当てたターゲティングです。
例えば、引越しや就職・結婚のように購入するための行動や、ブランドの好みの変化に合わせた見込み客への訴求を行います。
●購買意欲の強いオーディエンス
購入意欲の強いオーディエンスは、元々提供している広告に近いサービスや商品を調べているユーザーに対して表示していきます。
類似性を持たせる広告表示によって、その訪問率は高くなります。
●カスタムインテントオーディエンス
カスタムインテントオーディエンスはユーザーが最近Googleで検索したキーワードやLPに基づいた広告表示が可能です。このカテゴリーは成果を重視しており、購買決定プロセスの中にいるユーザーへのターゲティングです。
●動画マーケティング
動画マーケティングは、動画サイトの操作履歴に基づいた広告の表示をしています。GoogleアカウントをGoogle広告アカウントにリンクさせている場合、Google広告によってリマケーティングリストの自動作成も行います。
コンテンツ・ターゲティング
オーディエンス・ターゲティングとは違いコンテンツ・ターゲティングは、広告の表示場所を指定します。
どちらかと言うと、意図的にコンテンツへ広告を組み込むようなイメージで、以下のような種類があります。
・プレースメント
・トピック
・キーワード
・デバイス
下記で解説していきます。
●プレースメント
プレースメントは、チャンネル動画アプリウェブサイト内のプレースメントをターゲティングします。対象となる要素を幅広く、以下のものが選択できます。
・YouTubeチャンネル
・YouTube動画
・Googleディスプレイネットワーク上のウェブサイト
・Googleディスプレイネットワーク上のアプリ
ただし、GoogleディスプレイネットワークとYouTubeでは、広告の掲載が可能な場所があればお互いに表示されることもあります。
●トピック
トピックでは、YouTubeとGoogleディスプレイネットワークでターゲティングできます。指定されたトピックを、そのトピックに関連した動画を試聴しているユーザーに対して広告の表示を行います。
●キーワード
キーワードのターゲティングは、指定したキーワードに応じてYouTubeやユーザーが関心を持ちそうなサイトに広告を表示させることが可能です。
カスタムインテントオーディエンスのコンテンツ・ターゲティング版のようなイメージです。
●デバイス
デバイスはターゲティングの範囲が広く、パソコンスマートフォンモバイル端末やChromecastなどを使用するユーザーをターゲットにできます。
まとめ
このように、YouTube広告のターゲティングは幅広いものからかなりピンポイントなものまで様々です。
コンテンツ・ターゲティングもできることから、どの方法を採用するかは悩みどころになるかもしれません。
しかし、ターゲティングに多くの選択肢があるということは、そのぶん商品やサービスに適した配信方法が選べるということです。
YouTube広告を利用する際にはターゲティングを行なって、広告効果を最大化しましょう!